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装甲騎兵ボトムズバトリング大会2007参加作品


「 虎 穴 」

 

製   作 鈴木頭領

使用キット AG ターボカスタムキリコ機×1 ビッグキャリーandターボカスタム×1 ザ・ラストレッドショルダー×2 計8体

製作期間 約6ヶ月

製作コメント 

 ボトムズファンなら誰もが考えることだとは思いますが、私も一度ATを大量に使用したジオラマを製作したいと思っていました。

 しかし、これまでは、スケールの問題やキットの出来の問題、価格の問題等で二の足を踏んでいましたが、タカラトミーさんから発売されたAGシリーズの展開によって、それが不可能なものではなくなりました。
ただ一つ、価格の問題をのぞいてですが・・・

・シチュエーション
 まず絵として気をつけなければならないと思ったことは、全体の密度。
一つのベースに凝縮して数を配置しなければ、全体の統一感がちぐはぐになって、メーカーのイベント展示品のジオラマみたいになってしまいます。

 そして一番重要だったのが、コンテストが写真審査であるということ。
絵として多数のATが方々を向いていたのでは、数を用いる効果は半減してしまいます。
何とか8体のATが同じ方向を向くような設定を考える必要がありました。

 そこで考えたシチュエーションが地下鉄。

 多数のATを袋小路に押し込めて同じ方向を向かせるのであれば、OVAのラストレッドショルダーの戦闘シーンを模してもいいのですが、それではコンテストとして面白みにかけると思いました。


 で・・・
 なぜ地下鉄かと申しますと・・・
 これが全く持って個人的で偏った発想になります・・・

 もう10年以上前の話になりますが、学生時代に卒業旅行で行ったロサンゼルスのユニバーサルスタジオで見た、
“大地震”というアトラクションに影響を受けてのことです。


 本家のユニバーサルスタジオはトラムに乗って、移動しながら大方のアトラクションが見学できるのですが、そのトラムが地下鉄の駅構内を模したセットに入ると大地震がおき、揺れに揺れ、壊れに壊れた後、最後に天井が抜けて地上からタンクローリーが滑り落ちてきて爆発、炎上する様が、当時からどうしてもボトムズの世界観とリンクしてしまい、いつかボトムズの作品としてジオラマにしてやろうと思っていましたもので・・・

 そういう訳で、この地下鉄構内という場所は比較的簡単に思いついたのですが、そこで戦闘になるストーリーを考えるのには少し苦労しました。


・工作

 ターボカスタムは継ぎ目消しに表面処理。
 リベットやスモークディスチャージャーを金属パーツに差し替えなどの簡単なディティールアップ。
 手首は付属品の平手を改造したもの。

 ビッグキャリーは表面を銅板に換え、実際にコンクリにぶつけて破壊。

 フィギュアはエポパテやプラ材等でポーズやボンベを変更。

 塗装は全て黒立ち上げ。


・ベース

 ボックスの正面の枠+ガラスはホームセンターで購入した写真や表彰状等を入れる額を使用。
その他の外枠はMDF板という紙を板状に圧縮したものに木目調シートを貼ったもの。
この板の長所は反りがなく非常に安価であること。
短所はシートで覆わないと安っぽい、ビス止め出来ないなどがありますが・・・
上述した長所はすごく魅力的で、私は多用しています。


 プラットホームは床、壁共にMDF板に加工したプラ板を貼っっています。
点字ブロックはプラ材で製作したものを複製して配置。
構内の柱は木材をデティールを施したプラ板で囲い、そこに石膏を流し込んで製作しています。
線路はOゲージ(1/48)のものを加工して使用しています。


 天井スラブ内のチャンネル(銀色のレール状のもの)はアルミ板を加工したもの。
かなり時間がかかり苦労しましたが、今考えると、100均で傘を購入して、その骨が使えたんじゃないかな、なんて思ってます。



設  定

俺がこの作戦に参加してからすでに3ヶ月がすぎた。

やむことの無い銃撃の雨、繰り返される突撃命令。
戦いは熾烈を極め、この果てしない地獄の中で、敵、味方に関係なく、無数の兵士がまるで虫けらのように死んでいった。

主だった軍事拠点や有益な資源もないこの惑星に、次々に投入される部隊、激しすぎる抵抗。
ただのゲリラ掃討戦にしては不釣合いな状況だと、誰もがそう感じていた。

ある日、俺達の部隊が辿るルート上の地面が抜け、敵の激しい攻撃に遭った。
戦いは地下へと移り、そこでもまた、新たに屍の山が築かれた。

無数の敵が迎える地下への入口。だが、ここを突破すれば、この作戦の真実にたどり着ける気がする。

確かな情報は無いが、俺の勘がそう言っている。

何よりも、俺たちに他の選択肢などなかった。 






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