CHAR'S Z'GOK
〜シャア専用ズゴック〜
MG 1/100 MSM-07



本体成途中写真



 MG シャア専用ズゴック解説


製作者 本体・ベース製作・・・鈴木頭領     本体塗装・・・辰巳宴会部長
製作日数 約1ヶ月



 今回は先にベースを作ったので、それにがっちりハマる本体を目指して製作に入ります。・・・とは言っても、仕上げをどうするのか、ということを考えるだけで、本体の改修に関しては、表面処理等の基本工作や少量のディティールアップ以外には、特に手を入れる気はないのですけど。で、仕上げですが、私の乏しい感性では、パステル仕上げやドット迷彩のズゴックが、ジャブローに降り立つところを想像することができませんので、迷うことなく“黒立ち上げ”で。地下水脈を利用して脱出するシーンには不可欠な、右腕のダメージパーツとモノアイ点灯ギミックは遊び心で製作します。

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@ モノアイ周辺の支柱を延長し、それが当たる部分を切り欠き、胴体側に埋まっている感じを出します。この作業はHGUCズゴックの発売当初、HJの作例で大角氏が発表した手法だと記憶していますが。

A 胴体の前後のパーツの接合部分にディティールを入れ、別パーツ化します。ディティールは、全体のラインを壊さないように、腰パーツのものと統一します。

B モノアイはLEDを使用して発光させます。左右方向の可動を殺さないように内部パーツのレール部を、大きく切り欠きます。レール部を切り欠いたことで、モノアイの支柱のパーツと、レール部の統一感が、かなり薄れてしまったので、支柱部のディティールをすべて削り落とし、細く切った0.1ミリのプラ板で、新たにディティールを入れます。

C 電池ボックスの取付位置は、胴体部にしました。クリアランスは十分すぎる程ですが、スイッチまで設置すると、コード同士が干渉して、モノアイの可動がスムーズでなくなるような気がしたんで、スイッチは設けず、2つの電池の間にプラ板を挟むという安易な方法で、オンオフすることにします。この方法は、胴体の装甲が簡単に取外しできるからこその採用になります。
D アイアンネイルは先端を鋭角化します。キットの先端部分を少し切り欠き、プラセメントで短く切ったプラ棒を接着します。完全に硬化したら、既存のラインに沿って先端を尖らせていきます。キットをそのまま削り込んでいくよりは、精度、作業効率共にアップすると思います。
E アイアンネイル基部近くの、バルカン発射口は、ピンバイスで穴を広げ、真鍮パイプを挿入します。もはやお約束の手法ですが、やっぱり効果がありますよね。こういう簡単で効果があるものは、さらっとやっておきましょう。

F ヒザ裏は、胴体装甲の接合部と並んで、パーツ同士の継ぎ目処理をしなければならない部分です。接着後にヤスリがけでも全く問題ないんですが、ディティールを残してヤスリをあてるのは面倒なんで、ヒザ裏のディティールを一旦全て削り落とし、プラ板にディティールアップパーツを貼ったものを、上から貼り付けます。
G 塗装は黒立ち上げのAFV塗りで。まずは全てのパーツにエアブラシでつや消しブラックを吹き付け。・・・が、各本体色を調合した後に仕事が忙しくなり、時間を空けてパーツにほこりがかぶったり、塗装のために両面テープで割り箸にひっつけたパーツが、ばらばらと落っこちていくのが嫌だったんで、この先は、辰巳宴会部長に(強引に)懇願して、塗装してもらいました。胴体のピンクはピンク75%+モンザレッド10%+レッド10%+ブラック5%程度の割合で調合したもの。ワインレッドの部分はレッド70%+ネイビーブルー25%+ブラック5%。上腕と太ももにあたる蛇腹パーツ、胸のスリットはネイビーブルー100%。以上は全てエアブラシで吹きつけ。内部パーツと蛇腹パーツの接続部は、缶スプレーの黒鉄色を吹きつけ。最後に全てのパーツに、缶スプレーのつや消しでコートを施しています。内部パーツとつや消しコートに缶スプレーを使用したのは、この作品は、いろいろポーズを変えもって楽しめるようにと、製作したものなので、ブラシよりも塗膜の強い缶スプレーを使用した次第です。
H 右腕のダメージパーツは、キットと市販のディティールアップパーツをそれらしく組み合わせたものを、ホットナイフで切り欠き、その中心に1.5mmのアルミ線と、電線2本を仕込み、断面をシルバーで塗装、エナメル塗料のつや消しブラックでウォッシングをした後、さらにエアブラシでつや消しブラックを吹いています。
I 完成です。世界観を意識したベースがあると、どの場面のイメージで作品を飾ってやろうかと考えるのが楽しいですね。



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