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「 旧ザク爺さん(月刊ガンダムエース連載「隊長のザクさん」登場)





製作途中
マンガネタですが、爺さんの渋さを演出する為に、塗装はアニメ調でなく、リアル調でいきます。ただ、原作中では、全身にかなりの傷が描き込まれているんで、その辺りはやはりマンガ的に、かなり派手めにします。
全身にかなりの傷と塗装ハゲ表現を施したんで、きつめにウォッシングをして少しうるさい感じを抑えてやります。全体に、エナメル塗料のフラットブラウンを塗り込みます。
綿棒だと塗料を拭き取り過ぎるんで、筆で作業します。余分な溶剤を、ボロ布で拭き取りつつ、プラが割れないように祈りながら作業を進めます。だいぶ落ちついた感じになりました。
パーツ毎に処理しますが、全体を組んだ時に色の濃度に差が出ないよう、パーツの色味を合わせながら作業を進めます。
ボックスには電飾が有効ですが、今回は、モノアイと旧ザク爺さんの重要アイテムである、タバコの先を光らせます。タバコには光ファイバーを使用します。

試しに点灯させてみます。
右手に赤色LEDを点灯させ、その先にファイバー線の断面をあてがいます。うまく光が到達しています。
ファイバーは、主に断面から断面に光を伝えるので、横から見ると全く発光していません。
せっかくですから、どの角度から見てもタバコの先が光って見えるように、少し工作します。
リュ―ターの先に薄刃の回転ノコを取り付け、先端に2o程、切れ目を入れます。
先端のカットはデザインナイフでも代用できます。
どちらの工具で作業するにしても、上手く中央に切れ目を入れないと、
2つに割った線の片方が欠け落ちてしまうことがよくあります。
切れ目の間に紙ヤスリを入れ、断面を少し荒らします。
この際、あまり目の大きいヤスリを使うと、線の先が欠け落ちてしまうんで、
小さい目のヤスリでゆっくりと作業します。
これで横から見ても発光しているのが分かるようになりました。
LEDの先端とそれ以外では、輝度に大変差がありますんで、ファイバー線の断面が、先端から少しでもずれると、タバコがほとんど光らなくなってしまうので、プラパイプと真鍮パイプを使って、ファイバー線をうまくLEDの先に密着させられるように加工します。
上のパーツを組み合わせるとこのようになります。
この真鍮パイプにファイバー線を入れてやります。
モノアイの加工です。完成してしまえばあまり動かすことはないでしょうが、モノアイの可動は生かしておきます。ピンボケして分かりにくいですが、LEDの発光部からきている線は、両外に開いています。
これは、後ろのスペースが狭いこともありますが、電線との接続部を出来るだけ離して、ライン同士が接触して短絡(ショート)してしまうのを予防する目的があります。
電飾加工は楽しいですが、理由なく配線がむき出しになっていると、作品の世界観を壊しかねないんで、出来るだけ配線を隠せるように、本体側を少し加工してやります。
いきなり難関ですが、首のジョイントパーツに穴を開け、線を通します。
一見、断線しやすいように見えますが、LEDと電線の接続部の近くをしっかりと固定してやることで、かえって接続部の負担は軽減します。
今回は座った固定ポーズなんで、股関節部分のフライングベース取付穴から配線します。
障害になるパーツは2つだけなんで、背中側に開口します。
配線途中写真。
ファイバー線は脇から腕の中を通して指先に出しますが、光源はよそから取るんで、電線と同じ経路で配線します。
脇口も、限界はあるんですが、出来るだけラインを隠せるよう、本体側を加工します。
肩の関節パーツの下側を、線一本分切り抜きます。
完成後の写真。脇の下にわずかにファイバー線が見えますが、特に目立つ箇所でもないので、良しとします。
腕の中にファイバー線を通す加工を施します。

完成後のポーズの腕の角度に鉛筆などであたりをつけ、ピンバイスやデザインナイフで加工していきます。
写真一番左の前腕部側のパーツは、開口部を見やすくする為に90度起しています。
前腕部と手首のパーツです。手首のパーツの穴は、親指の先に開通しています。

この親指は、エポパテで自作したものです。
腕部配線途中写真。
まず関節パーツに線を通してから、表のパーツを取り付けていきます。
完成後の手首周辺アップ写真。
手首のスキマにわずかにファイバー線が見えますが、これも問題ないでしょう。
タバコはファイバー線に直接着色しています。ラッカー系塗料を筆塗りしています。
全ての配線を終え、本体を組んだ状態。
本体を組み終えたんで、ベースの製作に入ります。
市販の電池ボックスに枠をつけます。
電池ボックスはベース内に仕込みますが、電線の接続は底面でおこないます。
接続部分はどうしても、少し断線の確立が高くなるんで、埋め込んでしまうと、もしもの時に補修がきかなくなるからです。
発砲スチロールで大まかに土台を作り、石膏をハケで塗っていきます。
今回は固定モデルなんで、無着色の石膏を塗り、後で着色することにします。
配線の経路は、発泡スチロール中にプラパイプを通しています。
ベース中のプラパイプを通して、配線を底面に引き出します。
ここで電源やスイッチ等との接続をおこないます。        
普段は回路図など書きませんが、解説の為に書いてみました。
上の回路図の通りに部材を並べました。これを線でつないでいくだけです。
スイッチは、ベースの正面に露出させました。
ボックス内にベースを収めると、ちゃんと隠れます。
電池ボックスです。
ベースをボックスに収めてしまうと見えない位置にきますので、フタは作りませんでした。
スイッチの接続部分です。
そのままでも問題ないとは思いますが、念の為、ビニールテープで絶縁処理をしておきます。
底面の配線です。
やたらテープが多くて汚いのは、半端モノの線をつなぎ合わせているので・・・。
貧乏性なのか、半端モノはなかなか捨て切れなくて、いつかどこかで使ってやろうと、ストックしています。
今回は簡単にさわれる場所なんで、継ぎはぎでいきましたが、場所にかかわりなく、このような継ぎはぎはよろしくありません。
ベースをボックスから出し入れする時に引っ掛かったりしないよう、テープでフタをしておきます。
写真のテープはアルミダクトなどを巻いたりする時に使用する、アルミテープです。
ボックスの製作です。正面のガラス窓はホームセンターで購入した木製枠の写真立てを使用します。
賞状入れなども合わせると、いろいろなサイズのものが揃いますので、どんなシチュエーションのベースにも、幅広く対応できると思います。

 正面は開閉できるほうが、何かと便利です。
今回は電飾のスイッチ操作や、電池の入れ替えの為に、ベースごと出し入れできる作りにしましたが、写真撮影のことなどを考えても、窓の開閉は是非とも取り入れたいギミックです。枠の内側に蝶番を取り付けますが、ボックス本体との合いがよくなるように、蝶番の取り付け位置を削り、表面の高さをそろえます。
ボックス側の蝶番取り付け箇所です。
安い写真立てだと、ちゃんとした四角形出ない場合が多いので、ボックスと枠がきっちりとおさまるように、取り付け箇所にプラ板などを貼って、高さを調節します。
窓と本体の接続はマグネットでおこないます。
百均で購入したマグネットを。枠の裏側に埋め込みます。
同様に、本体側にも埋め込みます。
ボックス上部(小物入れ)のアップです。
鉛筆で丸くあたりをつけている場所は、蝶番を止めるビスの頭があたる場所です。
この部分を少し削ってやることで、フタを閉じた時のおさまりがよくなります。
フタに取り付ける蝶番は、笠木(外壁上部の断面などに若干外側に張り出して作られた部分)で隠します。
蝶番があたる部分を削り、おさまりがよくなるよう処理しておきます。
笠木取り付け後の写真。フタを閉じれば蝶番はほとんど見えません。
外壁の表面は、マットメディウムをハケで塗り、茶こしでとの粉を振ってざらついた質感にしています。
スチレンボードや石膏では、強度的に、ボックスとして機能しないので、このようにしてコンクリの質感を表現してみましたが・・・。
乾燥後、ラッカー系塗料をエアブラシで吹き付けた後、エナメル系のブラック→ブラウンを順番にウォッシングしています。
旧ザク爺さんの頭部分。
モノアイが左右に動きます。
電飾の配線。正面から見た分には、全く線は見えません。
タバコ点灯状態。ぼんやりと控えめでいい感じです。
基本的にモノアイとタバコは同時点灯です。
エプロンの製作です。百均で購入した、目的がよく分からんタペストリーに着色→マスキング→着色を施し、安全第一の文字を入れます。
ドライバーは、赤と黒のランナーを加工したものに、糸ハンダを加工したものを取り付け、エナメルのフラットブラックで汚しています。
旧ザク工房の看板は、プラ板にマスキングテープでマスキングし、エナメルのフラットブラウンで汚します。
知らん間にヨメが撮影してた写真。
このままどこにでも運べて、飾れて、やっぱりボックスはいいっすよ。


完成写真はこちらから


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